ペットシッターに向いている動物や犬種猫種

旅行やちょっとした用事で家をあける際には、誰かに大切なペットのお世話をお願いすることもあると思います。

動物病院やペットサロンなどのペットホテルに預けることも方法のひとつですが、

生活環境などが大きく変わってしまい、ストレスに感じてしまう子もいます。

そういったタイプの子には自宅に来てくれるペットシッターを利用することがおすすめです。

この記事ではペットホテルよりもペットシッターに向いている性格の子や動物種をお伝えしています。

「うちの子は家をあける際にペットシッターの方が向いているかな?」とご不安な飼い主さんは、ぜひ読んでみてくださいね。

ワンちゃん編

ワンちゃんの中には明るい子や外交的な子、引っ込み思案な子…など様々な性格の子がいます。

ペットホテルを利用する場合、ものおじしない子ややんちゃな子は、元気で食欲モリモリ!ということも多く、問題になることは少ないと思われます。

ただ、一見、特に問題なく過ごしているようにも見えますが、いつもと違う状況に不安を感じていることもしばしばありますので、お迎え後の状態チェックは欠かせません。

また、引っ込み思案な子、うちべんけいの子などは、ぶるぶる震えていたり、食欲が全くなくなったり…ということがよくあります。

場合によってはそこから病気に発展し、治療が必要となることもあるかもしれません。

環境が変わらずに過ごせることで、預かってもらうことより負担が減らせることもあるため、こういった性格の子はペットシッターに向いているといえるでしょう。

多頭飼育の場合も注意が必要です。いつもみんなで過ごしているときは気も強く、元気いっぱいでも、意外とひとりずつに分けられてしまうと不安やさみしさでしょんぼりしてしまう子もいます。ペットホテルでは1頭ずつ分けて世話を受ける場合が多いので、いつもの仲間と過ごせるという点で、ペットシッターのほうが有益かもしれませんね。

ネコちゃん編

『犬は人につき、猫は家につく』という言葉があります。

昔からよく聞く言い回しだと思いますが、ネコちゃんは住環境が変わるととてもストレスを感じる動物です。

そのため、ネコちゃんの場合、ワンちゃんよりもペットホテルに不安やストレスに感じてしまう子が多いです。

さらに、ペットホテルの場合は『広さ』が問題になることもあります。

ペットホテルに預けた際、ワンちゃんはお散歩などで運動やおトイレを補うことができますが、猫ちゃんの場合は運動するには高さのあるケージが必要で、トイレを置くスペースの確保も必要だったりするため、十分な広さが確保できている施設は少なく、過ごしにくい環境になることがあります。

またシャイな子、繊細な性格の子などには、ペットホテルを利用する際に、まったく食事を受け付けない、トイレをしない…ということはよくあります。

そう考えると猫ちゃんは全般的にペットシッターのほうがおススメといえるでしょう。

小動物(エキゾチックアニマル)編

小動物(エキゾチックアニマル)においては、そのほとんどの子がペットシッターに向いているといえます。

というのも、外気温や照明の有無、生活リズムなどの環境が変わることで、大いにストレスを感じたり、場合によっては命にかかわることもあるからです。

安全に預ける際にはいつもの生活環境を提供する必要がありますが、施設に預ける場合には、持ち運ぶ荷物が多くなってしまうため最低限の機材に絞ってしまいがちです。

もちろん、動物病院やペットサロンなどのペットホテルにおいてはしっかりケアがなされますが、設備の充実を考えるといつも過ごす家のほうがより安心といえます。

では、ここからはよく飼育されている小動物ごとに分けて、『なぜペットシッターに向いているのか?』をお伝えしますね。

モルモット

モルモットは、温和な性格で活発、好奇心旺盛な動物です。

その一方で、精神面では敏感であり、環境を突然変えると、活動性の低下や拒食を示すようになります。

また、聴覚が発達しているために、静かでストレスの少ない環境を好みます。

様々な人や動物が出入りするペットホテルの場合には、普段聞きなれないような音などが多く、ストレスがかかってしまう可能性が高いです。

いつもの住環境であればその範囲であれば聞いたことのある音が中心になり、負担は少なく済むでしょう。

ハムスター

ハムスターの性格は種類によって異なりますが、一般的には警戒心が強い特徴があります。

そのため、環境や飼育者の変化に敏感なところがあります。

モルモット同様、環境が大きく変わることで、食事を受け付けなくなり体調が悪化することがしばしばあります。

デグー

デグーは、環境の変化に適応する能力が高いとは言われていますが、性格はとても臆病な動物です。

知能も高く、飼い主さんにもなつくため、いつもとの状況の違いを察知して不安やストレスに感じることも多いです。

チンチラ

チンチラは警戒心の強い動物です。

好奇心の旺盛な活動面を持ち、「ギーギー」「グーグー」などと甲高い声をあげて意思表示します。

聴覚が発達しているため、音の変化に敏感な面もあり、いつもとの環境の違いにストレスを感じてしまうこともしばしばあります。

ウサギ

ウサギの性格は温和で、人に従順な子が多く、飼い主さんを認識することができます。

神経質で臆病な面を持つため、環境の変化によって、繁殖や排せつに支障をきたすことがあります。

飼い主さんによっては毎日部屋の中を自由にお散歩させていることもあるでしょう。そういう時間で運動不足やストレスを発散している子も多いため、それを実施しないペットホテルであれば避けたほうよいでしょう。

フェレット

フェレットは好奇心旺盛な性格で、人になれる動物です。

また、睡眠も深く、刺激しても起きないほどなので、ほかの小動物よりはペットホテルに向いているかもしれません。

ただ、汗腺が未発達で暑さに弱い動物ですので、ペットホテルを利用する際の移動にストレスがかかってしまうこともあり、適温管理によるケアが重要となってきます。

シマリス

シマリスはペットとしての歴史が浅く、基本的には野生動物だと思って飼育をする必要があります。

人を認識して慣れさせるというよりも、怖がらせないように扱うことが重要です。

飼育下ではストレスをためないようにしてあげなければいけません。

部屋の中で自由にさせることでの運動やストレス発散をさせることもあると思いますが、ペットホテルだと難しいことがほとんどだと思います。

ハリネズミ

ハリネズミは、静かで暗い環境を好みます。

飼育ケージは大きな音や明るい光を避ける必要があります。

また、温度管理も難しく、夏はエアコン、冬は保温器などで温度管理をしなければいけません。

家では適切に管理をできていても、多くの動物を扱うペットホテルだと難しいこともしばしばあります。

鳥類

鳥類は頭がよく、いつもと違う環境をすぐに察知します。

また、普段はおとなしい子においても、環境の変化からパニックとなり、巣内で飛びまわって、けがをしてしまうこともあります。

適温で昼夜のコントロールができるいつもの家で過ごすことが、鳥類にとっては安心で安全となります。

カメなど爬虫類

カメなどの爬虫類の場合、温度や湿度、照明の管理がとても重要となります。

そのためケージで飼育している場合がほとんどだと思いますが、ケージ自体が大きかったり重かったりするため、移動させることが難しい場合が多いです。

預けるというよりは、家に来てお世話をしてもらうペットシッターを利用した方が安心・確実だと思われます。

【まとめ】性格や動物によってはペットシッターがおすすめ!

旅行や仕事などで家をあける際には、自宅で動物の世話をしてくれるペットシッターを利用することで、いつもと変わらない環境で過ごすことができます。

どのような性格の子であっても、ペットホテルなどの環境が変わった場所を利用する際には、少なからずストレスがかかってしまいます。

「ペットホテルに預けると、そのあと体調を崩してしまうから、預けづらいな…」という感じたことのある飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか?。

特に、臆病な性格のワンちゃんやネコちゃん、エキゾチックアニマルにはおすすめのサービスですので、ぜひ利用してみてくださいね!

参考資料

  • 霍野晋吉,横須賀誠,カラーアトラスエキゾチックアニマル哺乳類編 第3版,緑書房,2022

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