ペットと暮らす時間は何にも代えがたい、大切な時間です。 ずっと元気で一緒にいたい… しかし実際には元気に過ごせていたとしても、いつかは老いがやってきます。 高齢になり、病気や老齢化により生活に介助が必要になったり、寝たきりになったりする子も年々増えています。 おむつ交換や寝返り、食事の管理など、ペットにおいても介護が必要になる場面が増えてきました。 人と同様、ペットの介護もとても重労働でストレスがたまり、大変であることが多いです。 長引く介護によって、疲れ果てている飼い主さんもしばしば見受けられます。 そんなときには、誰かの手を借りることも大切です。 この記事では、ペットの介護について、介護用品の紹介やペットシッターの利用などについてお伝えしています。 愛犬や愛猫の介護に疲れてしまう前に、ぜひ参考にしてみてください。
ペットも介護が必要になってきている
生活環境の改善や医療の進歩にともない、ペットの寿命はどんどん延びてきており、介護が必要になってくるケースも増えてきました。 ペットの介護においては、トイレのお世話や食事の管理、体を動かしてリハビリ…といった、人と同じようなケアが必要となります。 小型犬や猫など小さいペットでは簡単なことでも、柴犬やゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリバーといった中・大型犬ではとても大変です。 また、小さい動物であっても、毎日の介護となると、心身ともに疲れてしまいます。 今まで問題なくできていたことが、徐々にできなくなってくることはつらいですが、たくさん幸せをくれた分、しっかりお世話をしてあげる必要があります。
どんなペット用介護用品がある?
ペットの介護の必要性にともない、介護用品もさまざま販売されています。 最近はレンタルができるサービスもあるので、ぜひ活用してみてくださいね。 以下で、よくペットの介護に使われるものをご紹介していきます。
介護用マット
寝ている時間が長くなった子や寝たきりになった子では、ずっと同じ姿勢で寝ているために、床ずれができてしまうことがあります。 高齢になると傷の治りも悪くなることから、床ずれは予防してあげる必要があります。 そんなときには、介護用マット(床ずれ予防マット)を用いて、体の一部だけにかかる体重を分散してあげると床ずれの予防効果が期待できます。 体全体が収まるサイズのもので、清潔で水洗いができるものがおすすめです。 防水仕様になっているものもいいですね。 また、持ち手がついていることで、移動が簡単にできる商品もあります。
おむつ
高齢になると排せつを失敗するケースや、トイレまでいけない場合が増えてきます。 そんなときには、おむつを着用することで、排せつ物の管理がしやすくなります。 使い捨てのおむつだけでなく、洗えて何度も使えるものもあります。 不衛生だとにおいやかぶれの原因となってしまうため、こまめに交換をしてケアしてあげましょう。 注意点としては、認知症でおむつを食べてしまうことが考えられます。 おむつの着用し始めは、しっかり愛犬・愛猫の様子を確認するようにしましょう。
介護用ハーネス
ハーネスと言えば散歩に使用するものが一般的ですが、介護に用いるものもあります。 体幹部に装着することで歩行の補助ができるようになっています。 前足のみ、後ろ足のみ、全身のサポートができるもの、などいくつかタイプがありますので、愛犬のどこに負担がかかっているかを判断し、選ぶようにしましょう。
介護用カート
犬の場合には、毎日の散歩が日課の子も多いですよね。 ただ、体の痛みや筋力の低下からうまく歩けず、また時間がかかってしまうこともあります。 本人は一生懸命歩きたいのに、体が動きづらい… そうなると、楽しい散歩の時間が、つらい時間となってしまいます。 足腰が弱くなってきた際には、介護用カートに入れてお散歩をさせてあげることで、今まで通り、外の風や暖かい日差しなどいろいろな刺激に触れることができます。
シリンジ(注射器)
食欲がない、うまく食べられないときには、シリンジを用いて口の中に食事を入れてあげて食べさせる必要があります。 シリンジの大きさにはさまざまあるので、ペットに合ったサイズを選んであげましょう。 注意点としては、うまく口の中に入れられない場合、無理にあげて喉に詰めてしまう場合など、誤飲をしてしまうケースがあります。 難しいな…と感じる場合には、動物病院でやり方を教えてもらいましょう。
ペットの介護疲れで、ストレスがたまっていませんか?
ペットの介護は、想像よりもはるかに大変なケースが多いです。 おむつ交換や食事管理といった介護だけでも大変ですが、夜鳴きや徘徊などが出るケースでは、睡眠不足になってしまう飼い主さんもいらっしゃいます。 近所迷惑を心配して、ストレスが貯まってしまうこともしばしば… ペットの介護は、無理をしてしまう飼い主さんは多くいます。 ただ、日常の生活を豊かにするために迎えたペットによって、心身疲弊してしまっていては、本末転倒となってしまいます。
ペットの介護で仕事を休む、退職することもある
ペットの体調不良や通院のため、仕事ができない、また、急な欠勤をしないといけないときもあります。 日本の現状では、ペットの介護で休むことにはなかなか理解を得られない場合も多いです。 そのため、仕事を休職・退職する決断をされる方もいらっしゃいます。 こういったことも相まって、飼い主さんはますます介護疲れとなってしまうのです。
介護施設やペットシッターを利用することも方法のひとつ
このように、ペットの介護は、想像よりもはるかに大変です。 そのため、介護疲れになってしまう前に、誰かに頼る方法を見つけておくことも重要です。 家族や親戚などに頼ることが難しい場合には、動物病院やペットシッターなどを利用するといいでしょう。 最近では、ペット用の介護施設もあり、ペットの介護にも選択肢がひろがってきました。
ペットシッターができること
ペットシッターがお手伝いできることは、おむつ交換や給餌、寝返りの補助といった介護のケアのみならず、さまざまなご要望にお応えできます。 たまには気分転換でお出かけしてリフレッシュすることも飼い主さんには非常に重要です。 多頭飼いの場合には、他のペットの世話をすることも可能です。 また、ただ、そばにいてあげる、様子をよくみてあげるといったこともできます。 ときには、お世話をペットシッターに任せ、リフレッシュすることも必要ですよ。
【まとめ】ペットも介護が必要!介護用品の紹介やペットシッターについて
ペットの高齢化にともない、おむつ交換や食事のケアといった介護が必要になる場合が増えています。 ホームセンターやインターネット上には、介護用マットやハーネス、カートなどといった様々なペット用介護用品が販売されています。 これらを利用して、無理なく介護を行うとともに、ときには誰かに頼って、最後まで明るい時間を一緒に過ごせるようにしてきましょう!