最近は犬や猫の多頭飼いをしている方のお話を聞く機会も増えてきました。たくさん動物がいるとトイレを掃除したり、朝晩のお散歩に連れていったり、遊んであげたり…といった毎日のお世話がけっこう大変だったりします。
きちんとすべてをやりきろうとすると、完璧を目指す人ほどストレスがたまってしまうのではないでしょうか。
そんなときには、ペットシッターを利用することも方法のひとつです。
この記事では、多頭飼いについて起きがちな問題やペットシッターを利用するメリットなどをお伝えしています。
うまくペットシッターを利用することで少し楽をして、愛するペットと楽しく過ごしたい飼い主さんは、ぜひ読んでみてくださいね。
多頭飼いは意外と多い!?
最近、犬や猫などのペットを多頭飼いしている方は、意外と多くいらっしゃるようです。
ある調査によると、犬もしくは猫の多頭飼いをしている方は、5人に2人というデータもあります。
「1匹で飼っていると寂しそうかも…」「一緒に遊べる友達がいたほうがいいかな…」ということで、複数頭飼う方が多くいらっしゃるのだと思われます。
実際に、分離不安症のネコちゃんは、単頭飼いの子に多いというデータもあり、多頭飼いにもメリットがあるといえるでしょう。
しかし、多頭飼いには世話が増えるということ以外にも、多頭飼いをすることでのデメリットもあるためそれを理解して飼育するようにしましょう。
最近では、『多頭飼育崩壊』という言葉を聞いたことがある方も多いかもしれません。上手に飼いきれず、育てられなくなってしまうこともしばしばあります。
どういったことに気を付けなければならないかも考えてみましょう。
多頭飼いに向かない種類や性格
動物には多頭飼いに向かない種類や性格もあります。
例えば、ハムスターやウサギでは同じケージで飼育することで容易に繁殖をしてしまうため、別々のケージで飼う必要があります。
同居することでけんかが絶えなくなるということもあります。
限られたスペースで数が多すぎる場合、ストレスがかかって共食いすることまであります。
猫においては、単独生活を好む子もいるため、特に大人になってからだと家族が増えることで不安や恐怖を感じてしまったり、攻撃性が出てしまう子もいます。
また、そういったストレスがかかったときに特発性膀胱炎という頻尿や血尿を起こす病気になることもあります。
神経質な子や臆病な子においては、新しい動物を迎えることで、より消極的になったり、怖いがゆえに凶暴な子に豹変してしまうこともあります。
過剰な毛づくろいや無駄吠えなどはストレスのサインである場合も多く、注意が必要となります。
多頭飼いの場合に生じる問題~食事やトイレ
多頭飼いの場合には、トイレの問題がよく生じます。
新しい動物を迎えることで、もともとおうちにいる子がトイレの粗相をしてしまうことがあります。
また、新しく来た子も、すでににおいのついたトイレですることができずに、別の場所でしてしまうということもあります。
そして、多頭飼いの場合に困ってしまうのが、『誰がトイレをしている(していない)のか分からない』という問題です。
すでにしてあるおしっこやうんちが、仮に血尿や下痢だった場合は誰がしたのか?ということが特定できないのです。
例えば、血尿が起きている場合、『尿道閉塞』という緊急性のある病気である可能性もあり、その場合はすぐに処置をしないと亡くなってしまうこともあります。
また、食事の管理も難しくなることが多いです。。
どの子がどのくらい食べたのか?どれくらいの水を飲んでいるのか?把握ができていない状況になることもあります。
場合によっては、ある子は他の子の食事を横取りして肥満気味になっていたり、ある子はしばらく食欲がなく、痩せていってしまったりすることに気がつけないということも起こりえます。
最近では首輪を通して食事や排せつの管理ができるシステムなどもありますが、頭数が増えるにしたがって管理が大変になることは間違いありません。
多頭飼いではけんかをしたり、仲間外れができることもある
猫に関していえば、動物行動学においては4匹以上になると、仲間はずれが生じるということも分かっているそうです。
4匹以上になると、1匹のボス猫とその他大勢の普通の猫、そして最下位の1匹の猫に分けられます。立場によっておかれる状況は変わるため、もちろんそれぞれの子にパーソナルスペースを用意してあげられれば問題はないと思われますが、多くとも3匹までにとどめてあげるほうが無難でしょう。
多頭飼いをする場合には、個々が落ち着ける空間を用意する
ペットの多頭飼いをする場合には、それぞれの子が落ち着いてくつろげるスペースを用意してあげるようにしましょう。
理想を言えば、それぞれの子に一部屋を用意してあげることですが、なかなか難しいと思われます。
そのため、例えばネコちゃんの場合には、棚やキャットタワーを使って縦の空間を上手に使って『住み分け』させてあげるといいです。
ペットベッドやトイレは頭数分+1個以上用意する、高低をつけて別々で過ごせる場所を用意してあげるようにしましょう。
ワンちゃんの場合は犬小屋のような自分だけでゆっくり過ごせる場所があるのもいいかもしれませんね。
犬や猫の多頭飼いをしている場合にはペットシッターがおすすめ
多頭飼いをしている方にはペットシッターをおすすめしたいポイントがあります。
飼い主さんの中には、ペットの日々のお世話のみならず、家族の食事やお世話をしている方も多くいらっしゃると思います。
どのペットにおいても、トイレやごはんのお世話は1日1回以上必要となります。
犬においては、長距離のお散歩やドッグランでの運動が必要な犬種もいます。
また、動物病院への通院が必要の際には、待ち時間や診察などが長引いた場合間にほかの動物のお世話がおろそかになってしまうこともあります。
旅行などをする際にも、たくさんの子を預けたり、連れていったりすることも一苦労です。
また、特にネコちゃんにおいては、環境の変化により体調を崩してしまう子も多くいます。
そんな際には、無理をせずペットシッターを活用しましょう。
割安にもなる
多頭飼いの場合、ペットシッターに預けることで割安にもなります。
動物病院やペットサロンに預ける場合には、頭数分の料金がかかることや、連泊により費用が上乗せされることがあります。
ただ、ペットシッターの場合であれば、料金が頭数よりもサービス利用時間や内容などによるものになり、ご相談で決めることができるため、割安ことがあります。
ご利用の際には、ぜひ一度ご相談をください。
【まとめ】多頭飼いではペットシッターがおすすめ!割安になることもある
多頭飼いをしている場合には、不安なことや大変なことが多いと思われます。
日々のお世話に加えて、旅行やお出かけの際には、割安にもなるペットシッターをぜひご検討ください!
参考資料